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2020/05/20 09:51
今日は、茨城県共通(2019年)で出題された立体の体積問題を紹介します。
■問題
けんたさんとゆうかさんの通う学校では,全校児童が参加する学習発表会が毎年行われています。
けんたさんとゆうかさんの学級では,この学習発表会に向けて,総合的な学習の時間に,「日本のお正月について調べよう」という学習課題にもとづいて調べ学習を進めています。
けんたさんとゆうかさんは,二人で「かど松」について調べているところです。
ゆうか:お正月でかぎられるものの一つにかど松があるわね。
けんた:ぼくも今,この資料のかど松(図1)を見ていて,竹の部分がおもしろい形をしているなと思っていたところだよ。
ゆうか:算数の授業でいろいろな立体について学習したね。竹を円柱とみると,この資料のかど松の竹は,円柱を,ななめにまっすぐ切断した立体とみることができるわね。(図2)
けんた:この立体(図2)は,真横から見ると台形,真上から見ると円に見えるね。授業では円柱の体積を求めたけれど,この立体の体積も求めることができないかな。
ゆうか:この立体で底面にあたる部分から,切断してできる面に向かつて垂直にはかったとき,一番低いところまでの長さが40cm,一番高いところまでの長さが60cmとして考えてみましょう。
けんた:底面の円の直径は8cmとして考えよう。円周率を3.14とすれば求めることができるかな。
わかった。この立体の体積は「 」cm3だね。
図1 けんたさんが見ている かど松の資料
図2 二人が考えている立体
問題 会話文中の「 」にあてはまる数を書きなさい。
■解答・解説
図2と同じ立体を上下をさかさまにして重ねると,図3のように,底面の半径が8÷2=4(cm),
高さが,40+60=100(cm)の円柱になります。
図3
この円柱の体積は,
4×4×3.14×100
=5024(cm3)
よって,求める体積は,重ねた図形の半分の大きさなので,
5024÷2
=2512(cm3) ……(答え)