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2020/05/18 11:32
今日は、 大阪府立富田林中学校(2019年)で出題されたの虫食い算問題を紹介します。
虫食い算というよりも、魔方陣の一種と言ってもいいかもしれません。
■問題
会話文を読んで,会話文の中であきらさんが考えた図2の4個の□にあてはまる数を図2にいれて完成させなさい。
図1
図1の8個の□の中に,1,2,3,4,5,6,7,8の数を1つずつ入れて,縦と横が4つの等号で結ぼれるようにしてみよう。
ヒントは「「グループA,B,Cのまとまりで考える。」ことです。
■会話文
くみこ:今度は計算の問題だね。
ヒントの「グループA,B,Cのまとまりで考える。」ってどう考えることなのかな?
あきら:□には,1~8の8つの数がそれぞれ1回だけ入るのだから,
(グループAの4つの数の和)+(グループBの2つの数の和)+(グループCの2つの数の和)は1から8までの数の和になることがいえるよね。
くみこ:あら!この3つのグループそれぞれの数の合計は同じじゃない?
あきら:ということは,1+2+3+4+5+6+7+8=36だから,1つのグループの数の合計は3で割ると12だよね。
くみこ:グループBとCを考えると,1~8の数の中で,たして12になる2つの数は,4と8,5と7の2組だよ。
あきら:ということは,図2も正解の1つだね。
図2
■解答・解説
くみこが言っている
「この3つのグループそれぞれの数の合計は同じじゃない?」
という意味は、下記の図のように、
A=●+▲+■+★
B=●+▲+■+★
C=●+▲+■+★
となっているため、A(グループ)=B(グループ)=C(グループ)
がいえるということです。
さらに、ヒントで
あきら:ということは,1+2+3+4+5+6+7+8=36だから,1つのグループの数の合計は3で割ると12だよね。
くみこ:グループBとCを考えると,1~8の数の中で,たして12になる2つの数は,4と8,5と7の2組だよ。
と教えてくれているので,あとは簡単ですね。
一応解説すると,
図3のように,□をア,イ,ウ,エとします。
図3
まず,ア+イ=4となる数を考えると,
(ア,イ)=(1,3),(3,1)
の2通りが考えられます。
ここで,ア=1,イ=3とすると,
ア+ウ=5より,
ウ=4となりますが,すでに4は使われているので,ダメです。
つまり,(ア,イ)=(1,3)の場合はダメなので,
ア=3,イ=1 に決まります。
よって,ウに入る数は,3+ウ=5より,
ウ=2,
1+エ=7より
エ=6 に決まります。
以上より,
今回の問題は、ヒントなしで解けるようにしてほしいです。