Blog
2020/05/18 11:03
今日は、千代田区立九段中等教育学校(2006年)で出題されたテンパズル(make10)問題を紹介します。
テンパズルとは、4つの数字と四則演算などを用いて「10」を作る遊びのことで、電話番号や車のナンバープレートなどで問題を作ったりでき、子どもの計算力をつける面白い遊びです。
■問題
いずみさんの班は駅で切符を買って,電車に乗っています。手にした切符をながめながらひろしくんが言いました。
[ひろし]切符の右端にある4つの数字で,10をつくるゲームをしようよ。
[あやか]どうするの。
[ひろし]例えばこの切符の場合[2634]とあるでしょう。
この4つの数字を1けたずつに分けて使い,+-×÷のいずれかの計算をするんだ。( )を使ってもいいよ。これで式をつくると
(4+6)×(3-2)
これを計算すると10になる。
[あやか]数字の順番を入れかえてもいいのね。それなら私もできたわ。
3×6-4×2
[ひろし]そうだね。同じ10をつくるにも,いろいろな式が考えられそうだね。
[あやか]じゃあ,わたしの切符の数字ではどうかしら。
2人の会話にあるように,切符にある4つの数字と,+-×÷( )を使って,答えが10になる式をつくります。
ただし,会話文の中の例のようにひとつの式となるように表すこと。
(1)
あやかさんの切符の数字[2618]について,答えが10となる式をつくりなさい。
(2)
同じルールで,4つの数字[4387]について,答えが10となる式をつくりなさい。
■解答・解説
(1)
解答例:
8×2×1-6
(2)
解答例:
(3-7÷4)×8
(2)はかなり難しかったと思います。
わたしも手こずりました。
大問の中に,小問がいくつかある問題は,最初は易しく,だんだん難しくなります。
本問では,ある程度考えてできなそうだったら,(2)は捨てる選択をする方が賢明ですね。